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サウジ攻撃の武器はイラン製 連合軍発表

2019-09-17

https://www.afpbb.com/articles/-/3244708

ネット版AFPより抜粋

【9月17日 AFP】サウジアラビア主導の連合軍は16日、サウジの石油施設への攻撃に使われた武器はイラン製だったと発表した。これに先立ち米国は攻撃への報復を示唆しており、域内での衝突の懸念が高まっている。

 先週末に行われたこの攻撃については、イエメンの親イラン派反政府武装組織フーシ派が犯行声明を出したが、米国はイランを非難。ドナルド・トランプ大統領は米国が「臨戦態勢」にあると述べ、マーク・エスパー国防長官も米国が対抗措置を準備していると表明した。 ~ここまで~

中東が緊張状態です。最近はイランの動きが非常に活発になってきています。これは非常によくないサインです。イランはあらゆる反政府組織や、テロ組織を裏で支援していると言われています。

イランがなぜ中東の中で特殊な位置に立っているのかというと、現在はイスラム教ですが、もともとはペルシャの巨大な文明圏であり歴史も古いです。民族的にもいわゆるアラブ人ではなく、ペルシャ人で言語もペルシャ語です。

さらに西洋化に向かって動いていた イラン政府を1979年のイラン革命でシーア派(イスラム少数派)がクーデターにより王制を打ち倒し政権を取ったことによって、西洋化を完全に拒否しました。

このイラン革命は特に中東諸国に大きな衝撃を与えました。シーア派(イスラム少数派)が政権をとったこと、そして王制が打ち倒されたこと、更に革命を輸出しようとしていたことなどから、周辺の中東諸国はイランに対して警戒を強めるようになりました。

特にアラブ圏(アラブ人でアラビア語)の大国であり、スンニ派(イスラム多数派)の王制国家だったサウジアラビアはこのような革命を恐れ、イランと対立を深めていきました。

もともと、サウジアラビアは同じアラブ圏であるパレスチナを助けるために、イスラエルと対立していましたが、現在は核開発を進めるイランという共通の脅威に対して共闘しています。

イスラエルの背後にはアメリカがいるので、イランはイスラエルとも対立を深めていて、イランは反イスラエルのヒズボラやハマスなどのテロ集団を支援していると言われています。このような複雑な背景から、中東では血で血を洗う闘争が常に展開されてきました。