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中国、戦略空軍増強へ

2020-08-19

日本では、故意に報道されていないが、北京はここにきて『戦略空軍増強』で大きな進展が見られるようになっている。その中心が高速無人偵察機『轟6N』である。同機は航続距離5000㎞ で、空中給油すればさらに7000㎞延ばすことができる。いわば『大陸間戦略爆撃機』になっているのである。

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轟-6K  写真はWikipediaより

注目したいのは射程3000㎞の『ステルス巡航ミサイル』を搭載していることで、もちろんそのミサイルは『核弾頭』を装備している。しかも『無エンジン航行』ができるため、極めて強力な兵器となっているのである。

また敵の『防空圏』外から核ミサイルを発射することもでき、日本や周辺諸国にとり『極めて大きな脅威』になっているのである。この配備は、今後中国が日本をはじめアジア・太平洋地域での大きな圧力となったことを示している。

主として同地域や南シナ海・インド洋における米国の軍事力への大きな脅威となることは必須である。

北京は、その作戦優位性を保持するため、南部の雲貴(雲南・貴州)高原に基地を設けており、『敵』からの攻撃が難しいところにある。

今後、中国の軍備増強は続くこと必須で、その一部分として、この戦略空軍増強が進んでいるのである。

ロシア製エンジン D-30KU-154  写真はWikipediaより

なお、このエンジンはロシア製D-30-KP2エンジンを改造したものである。今後の北京の対外政策を見る場合、この兵器の存在は極めて大きな意味を持つとみてよかろう。

News Letter令和2年7月号より