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まだ拡大続くイナゴ被害

2020-08-17

 一時注目されていた『アフリカのイナゴ』被害だが、今なお拡大しつつある。

東アフリカの砂漠地帯から始まった『イナゴ被害』だが、この根本解決の道は遠いと言える。その最大理由は、被災地が広大なため十分現地に機材や人員を派遣できないことに加え、農薬が異常に値上がりしていることにある。

 すでに発生時の3~5倍の価格になっている。加えて輸送機器の不足や関係人材の不足などが深刻になっている。イナゴは、現在も『東進』しており、すでにパキスタンに達し、このままいくとインドやミャンマー、さらにヒマラヤを超えて中国大陸南西部に及ぶと見られている。繁殖率も凄く、半年で500倍に増殖すると見られている。

砂地に産卵するサバクトビバッタ
写真はWikipediaより

 すでに、ケニア・エチオピア・ソマリア・パキスタン・イランでは、深刻な被害が出ている。問題は、そのための駆除薬品や輸送力が深刻なほど不足していることだ。『深刻なイナゴ被害』が言われだして一年以上になるが、有効な対策はなされていないのが実情である。今、急ぎ求められているのは「有効な殺虫剤」の生産であるが、あまり各国のマスコミは興味をもっていないのが実情である。

News Letter令和2年8号より