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災害派遣中こそ一層強化すべき国防態勢②

2020-09-24

外敵の脅威にも対処:東日本災害派遣

  2011年3月11日から12月15日までの間に自衛隊は現有総兵力の半数に近い約10万人をもって東日本の被災地の救援復旧作業を行った。10万人と言えば、1950年秋の警察予備隊の創設以来、最大規模の災害派遣に他ならない。然るに中央は領域周辺の脅威への対処に備え、道央の第7師団及び西部方面隊の各部隊から災害派遣用の兵力を抽出しなかった。

現に災害発生から約1週間以降、大陸からの日本海、東シナ海における行動が盛んになったが、そこで先ず、極東ロシア軍による顕著な行動事例を紹介する。例えば3月17日にIL20偵察機、27日にSU27戦闘機、AN12電子偵察機が我が領域に迫って来たので空自の戦闘機がスクランブルかけた。

スクランブル発進回数の推移 4月更新
スクランブル発進回数の推移 (2011年以降急増) 表は航空自衛隊HPより

また29日にはロシア海軍の情報収集艦が日本の近海に迫り、長時間にわたり、活動を続けていた。 もとより、東シナ海一帯、南西諸島、特に先島、尖閣の領海と排他的経済水域では、中国海警局の船舶の行動、それに周辺空域における航空偵察活動と電波傍受が一層、活発になった。

日本海等を飛行するロシアのTu-95爆撃機
沖縄近海における中国海軍空母「遼寧」の航行(2018年4月)

News Letter令和2年6 月号より

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